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天雨 — "一瞬"の雨のように、儚く繊細な生酒

儚く、繊細で、美しい一瞬の雨。

Petrichor Sake『天雨』は、そんな瞬間の感動を表現した「生酒」です。

生酒とは、一般的な日本酒造りで行われる「火入れ」という加熱処理をせずに、搾ったままのおいしさを閉じ込めたお酒のこと。瓶詰め後も発酵を続ける生酒だからこその、フレッシュで瑞々しく、ピュアな味わいが特徴です。

「日本酒の魅力を誰よりも深く理解し、あらゆる面で一切の妥協なく、比類なき価値を届け続ける」——この言葉を掲げるSAKE HUNDREDにとって生酒は、何としてもお届けしたい日本酒の可能性のひとつでした。

酒米「雪女神」のポテンシャル

日本酒造りにおいて火入れは、品質と味わいを安定させる役割を担います。生酒はあえてこの工程を省くことで、搾りたてのフレッシュな味わいがもたらされるのが魅力です。

しかし反面、品質管理の要件が厳しく、保存可能な期間も火入れをした日本酒に比べると圧倒的に短くなります。

SAKE HUNDREDとして満足のいく品質をお客様にお届けするには、蔵での保管環境、保管期間・配送環境などをしっかりと整備する必要がありました。また酒質も、生酒にあったものでなければなりません。

それらの土台が整い、生酒の検討を始めた折、山形県でのみ生産・流通されている酒米「雪女神」と出会います。

雪女神は、最高の大吟醸酒・純米大吟醸酒を造るため、2015年に開発された酒米。雑味が少なく、繊細で上質な味わいの酒を造るのに適しています。

こうした雪女神の特徴は、高精白の生酒でこそ活きるのではないか。そう考え、生酒の商品化検討を進めました。



山形県産の雪女神

酒質のポイントは“酸味”

生酒特有の瑞々しくフレッシュな味わいと、18%まで磨きあげた雪女神がもたらす上質さ・繊細さ。これらを掛け合わせて生まれたのが、“一瞬の雨のように瑞々しく、儚い”という『天雨』のコンセプトです。

このイメージを酒質として表現するために、“酸味”を味わいの軸に据えました。

醸造は、伝統的な酒造りの技法を用いながら、良質な酸を活かす山形県鶴岡市の酒蔵『奥羽自慢』です。

とれたて果物のようなフレッシュな酸味を土台に、醸造責任者と議論を重ね、コンセプトから導かれる味わいを模索していきました。

酒造りの行程では、酒米の浸漬時間や、醪の低温発酵期間の調整、フレッシュさを引き出すために搾りから瓶詰めまでの空気に触れる時間を最小限に抑えるなど、細かな作業を丁寧に積みあげることで、唯一無二の味わいを完成させました。

どこまでもピュアで、洗練された味わい

グラスに注ぐと、その澄み切った外観からもピュアな印象を感じさせます。生酒ならではのフレッシュさ、瑞々しさ、清涼感がしっかりと感じられるアロマは、若いパイナップルや白桃、洋梨などを思わせるフルーツアロマがベース。さらに、ハーブやミントのような清涼感、そしてアーティチョークを思わせる苦味のニュアンスも感じられます。

口に含むと、その軽やかさに驚きます。これまでのSAKE HUNDREDのお酒と比べても、特に優しい口当たりです。

味わいは、活き活きとした酸味が全体の輪郭をつくり、生酒らしい瑞々しい印象が際立ちます。その奥には、上質な甘味とやわらかな旨味、ほどよい苦味が一体となった、奥行きのある味わいが感じられます。長く持続する爽やかな酸味と、心地良い苦味がフィニッシュまで伸び、かすかに感じる収斂感が全体を引き締めます。

その根底にあるのは、雪女神がもたらす、繊細でエレガントな味わい。ただし、洗練されているものの、決して退屈ではありません。酸味、苦味、甘味のバランスに優れた優雅な1本です。

表情の変化を楽しむ

ただし、生酒は非常にデリケートなお酒。開封後は、香りや味わいが刻一刻と変化していきます。

開封直後はシャープで清涼感のある味わい。酸味や苦味がしっかりと感じられ、若々しいフレッシュな印象が際立った状態です。そこから日を追うごとに、若々しい印象だった苦味や酸味が落ち着き、甘味・旨味が中心のまろやかな味へ変化していき、開封直後の『天雨』とはまた違った表情をお楽しみいただけます。

とはいえ、長く保存することはできません。推奨は1週間以内に飲み切っていただくこと。また、冷蔵保存が必須です。

おすすめの飲用温度は、5〜10℃。アロマティックでエレガントな香りと、フレッシュな酸味を理想のバランスでお楽しみいただけます。また12〜15℃まで温度をあげていただくと、豊かな酸味がさらに際立って感じられます。

『天雨』は食中酒としても魅力的なお酒です。魚介類、特に旨味のしっかりした甲殻類との相性は際立っています。また、苦みのある野菜ともぜひ合わせていただきたいです。

今、この瞬間だけの瑞々しさ

搾りたての瞬間の味わいを閉じ込めた『天雨』。保存期間が通常の日本酒よりも限られることから、"今"しか味わえないお酒です。この唯一無二の瑞々しさを、あなたのグラスで体験してみてください。